Piezotech社製PVDF系強誘電性材料 Piezotech®
Piezotech®はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)系の強誘電性(Ferro
electricity)を示す樹脂です。強誘電性を有するため、自ずと焦電性(Pyroelectricity)と圧電性(Piezoelectricity)を有しています。圧電性、焦電性によって、機械的なエネルギーを電気信号に、電気エネルギーを機械的な動作に変換できます。Piezotech®を使い、温度、赤外線、圧力、振動、衝撃波、音響等を検出する各種センサを製造することができます。また、アクチュエータ、フィルムスピーカー、強誘電メモリ、マイクロマシンの駆動、ハプティクス(Haptics)など、電気信号を機械的な動きに変換するデバイス製造が可能です。
Piezotech®には強誘電性を示しセンサなどの製造に向いた「Piezotech®
FCシリーズ」と、印加する電圧(電界)によって変形するアクチュエータなどに向いた「Piezotech®
RTシリーズ」があります。FCシリーズはP(VDF-TrFE)という構造のコポリマーであり、RTシリーズはP(VDF-TrFE-X)(Xは別のモノマーユニット)の構造を持つ緩和材料型のターポリマー(Relaxer
Terpolymer)です。樹脂材料であるため、プリンテッドエレクトロニクスへの応用が容易です。
アルケマ株式会社(ARKEMA K.K.)ではこのPiezotech®を粉末、インク、分極処理済みフィルム(120×120mm)、電極付きフィルム等の形状で販売しております。
詳細は製品販売形態をご覧ください。
コポリマー系 圧電・強誘電性材料
圧電性、焦電性を有し、センサなどに使用できる樹脂材料です。
ターポリマー系 アクチュエータ材料
電圧を印加することで大きな変形を生ずる樹脂材料です。また樹脂としては極めて大きな誘電率を持っています。
Piezotech社とは
Piezotech社はフランスの大手化学メーカーであるアルケマ(ARKEMA)グループの、PVDF系強誘電性ポリマーとそのフィルム、インクを開発・製造・販売する子会社です。1993年にフランスとドイツの共同研究機関として設立され、2006年に独立、2010年よりアルケマの一員となりました。
日本ではアルケマ株式会社(日本法人)が市場開発、販売、テクニカルサポートを行っています。
製品名と製造販売会社名共に「Piezotech」となっています。
その他
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